SOAレコードは各ゾーンに必要となります。
以下を例に、SOAレコードで指定するゾーンの取り扱い設定についてご説明します。
@ IN SOA ns.example.jp. root.example.jp. (
2013072200 ; serial
3600 ; refresh 1hr
900 ; retry 15min
604800 ; expire 1w
86400) ; min 24hr
@ IN SOA ns.example.jp. root.example.jp. (
「ns.example.jp.」はプライマリDNSサーバ名、「root.example.jp」はドメイン管理者のメールアドレス(root@example.jp)を記述します。
適宜お客さまの環境に合わせて置き換えてください。
その際、メールアドレス中の「@」を「.」に置き換えることと、最後に「.」を付けることに注意してください。
なお、管理者の情報はRP(Responsible Person)情報として公開されます。
2013072200 ; serial
設定ファイルのシリアル番号を10桁以内の数字で記述します。
「日付+通し番号:YYYYMMDDXX」の形式が一般的です。
ファイル更新時(ゾーン設定変更時)は必ず値を増やす必要があります。
シリアル値を増加させないと、セカンダリDNSサーバへゾーン転送が正常に行われないことがございますのでご注意ください。
3600 ; refresh 1hr
セカンダリDNSサーバが、ゾーンデータの更新チェックをする間隔を記述します。
(単位:秒)
900 ; retry 15min
プライマリDNSサーバが応答しない時に再度参照を行うまでの間隔を記述します。
(単位:秒)
604800 ; expire 1w
セカンダリDNSサーバが、プライマリDNSサーバへアクセスできない状態が続いた場合、そのゾーンデータを無効にするまでの期間を設定します。(単位:秒)
86400) ; min 24hr
ネガティブキャッシュの生存期間(TTL)を記述します。(単位:秒)
ネガティブキャッシュについては、「DNSのキャッシュとは何ですか」のページをご覧ください。
- ゾーン情報更新時におけるTIPS
DNSの設定を変更する場合や、セカンダリDNSサーバの切り替えなどを行う場合は、予めゾーン更新前に一度RefreshやExpire、TTLなどの値を短く設定しておき、セカンダリDNSサーバまたは外部キャッシュサーバ内のゾーン情報が速やかに更新されるようにすることをおすすめします。
ただし、各設定の時間を短くすることにより、他サーバからの参照が短い間隔で行われるようになるため、パフォーマンスの低下に繋がる恐れがあります、変更や切り替えなどの作業が終了したあとは速やかに元の設定へ戻してください。